あなたは自分の住んでいる街が好きですか?
【住めば都】と昔から言われます。
自分が好んで住んでいる土地は、華の都と相違ない魅力を感じられるという事なのでしょう。
TORIOTTOは現在、大阪は北摂のとある街にHAMさんと住んでいます。
とても気に入ってます。
北摂地域は、大阪の住みたい街ランキングで絶えず上位を獲得する人気のエリアだそうです。
緑が多くて環境が良い。
交通網が発達していて通勤にも便利。
ディープな大阪では無いので、他所から来た人も馴染み易い。
そもそも人気エリアなので資産価値が高い。
そんな理由で【住みたい街】に選ばれるそうです。
しかし、TORIOTTOがここを終の住処に選んだ理由はそれらとは関係無く、ただHAMさんが生まれ育った場所だからです。
HAMさんと一緒に楽しく幸せに暮らすTORIOTTOこそが、【なりたい自分】だったからです。
なりたい自分があったり、自分を変えたいと思っている人にとって、いっそ引越しをして、先に周りの環境を変えてしまう事は合理的で有効な手段と言えるでしょう。
TORIOTTOが生まれ育った場所は大阪府の隣の兵庫県の、阪急沿線の高級住宅街でした。
ですが、自分の家は全くお金持ちという訳じゃなく、ただそこにあるだけの団地住まいでした。
それについて不幸だったとか、そう言う話ではありません。
社会に出てしばらくした時に、職場のお客さんにふと言われたんです。
【あんた、良いとこの子やろ?】
??と思いましたが、仕草とか雰囲気がそんな感じすると言われたのです。
言われてから考えてみると、例えお金持ちじゃ無かったとしても、20年以上住んでいる生まれ育った場所の影響を、学校だったり街中だったり、少なからず受けていたのだと気がつきました。
ですが、当時はバンドをやっていて、ロックなTORIOTTOになりたい!
と思っていたので、お坊ちゃんぽいと言われる事はちょっぴり嫌でした。
引越し、一人暮らしを決意しました。
当時練習に使っていたスタジオや、出演していたライブハウスにも近い街に引越しました。
そういった所は、騒音の関係で賑やかな場所にある事が多く、引越した部屋も大阪市の、所謂都会でした。
正直、ちょっと危険な街でしたが、
そこに越してからは、お坊ちゃんぽいと言われる事も無くなりました。
10年も住んでれば街の空気も身体に馴染んでいたと思います。
三つ子の魂100までと言いますし、決して以前の自分が無くなったわけではないのですが、堆積する地層の様に、過去の自分を土台にして、新しい自分が降り積もっていったのです。
いろいろな出会いもあって、音楽活動もバリバリやって充実した日々を過ごしていました。
好きな街でした。
【ロックなTORIOTTO】になれていたと思います。
そしてHAMさんと一緒に暮らす!と決めてまた環境をガラッと変えました。
今住んでいる街はとても気に入っています。
あっという間に馴染めたのは、生まれ育った街に雰囲気が似ているからかもしれません。
水が合う、と言うやつでしょうか…。
【HAMさんと幸せに暮らすTORIOTTO】にスムーズになれた気がします。
以前を知らない人が今の私を観て、実はロックなTORIOTTOだった、なんて想像もできないでしょう。
決して無くなった訳ではないのですが、新たに今のTORIOTTOが降り積もっていったのです。
以前の土地に住んだままだと、ずっと同じものが降り積もっていたと思います。
人間は社会性のある生き物です。
本能的に、周りの環境に影響を受けます。
自分で変わる努力も大切なのでしょうが、環境を変えてしまった方が手っ取り早いのも事実です。
方違えは、自己改善のテクニックとしてありだとTORIOTTOは思います。
住む土地だけでなく、所属するコミュニティや会社、カテゴリーやグループ等を変える事も同じです。
家族や恋人との関係にも当てはまるかもしれません。
今の自分に、自分の居場所に不満がある人も、ずっと無理して耐え忍ぶより、あっさりその場を離れた方が良い結果になる。なんて事も多々あり得るのです。
同じ事象でも、住む土地が違えば見える世界はガラッと変わってしまいますしね。
キョロキョロしながら歩く男性がいたとして、
何かお困りかな?と声をかけてくれる街もあれば、
怪しい奴がいると通報される街もあるのです。
そういえば先日、以前住んでいた街を通りかかる事があったのですが…あれだけ肌馴染みの良かった街なのに、見える景色も全て知っているはずなのに、何だか違う街の様な、何とも言えない違和感を感じてしまいました。
TORIOTTO自身も、街からも異物として見られていたのかもしれません。
もう完全に今の街が自分の居場所になっているのでしょう。
住む土地、街に、環境に、人は大きな影響を受けるものです。
ただ、この思考はちょっと危険でもあります。
一歩間違えれば差別にも繋がるからです。
こと日本では、神様は神社と言う施設では無く、その土地やそこにある物が本体だと考えられてきました。
不動産屋が土地活用をする時、お寺やお墓の跡地はそこまで気にしませんが、神社の跡地は躊躇するそうです。
昔から土地神と言ったりしますが、その土地そのものに神さんが宿ると言う思想が日本にはあるのです。
荒神、荒ぶる土地、なんかも当然あったのでしょう。
今現在でも、【地方は負け組。】とか【まだ東京で消耗してるの?】とか、【〜の地域は駄目だ!】とか、今だに声を大にして言っている人達をみかけます。
地方煽りもネットではよくある事です。
俺の周りもみんなそう言っているし!
という人もいるでしょう。
それ、黄色通り越して赤信号です。
危機感持った方がいいです。
周りみんながそんな事言っている環境って結構ヤバいですよ?
軽く考えて、そう言う事を言ってると、本当に気づかないうちに真綿で首を絞められる様に、自分の周りの環境が悪くなっていきます。
悪い思考の人間ばかりがあなたの住む土地、あなたの周りに集まってきます。
他のコミュニティからもあなたの周りはそんな奴らだと見られてしまいます。
最悪、あなたの住んでいる地域がそんな奴らだらけの土地だと思われてしまいます。
資産価値?聞くまでもないでしょう。
土地神に喧嘩売るとはそう言う事です。
形の無い【情報】ほど、扱いを間違えると恐ろしいものです。
だからと言って自分に嘘をついてまで、我慢しないと駄目だという訳ではありません。
水が合わない、嫌だと思う土地は絶対にあるものです。
ただそれはあなたの主観です。
重要なのは、【自分の心で決める事】です。
ポジティブにしろ、ネガティブにしろ、選別するからには自分の心で、意思で、直感で選ぶべきです。
その環境を選ばなかったとしても、自分には合わなかったと言う理由以外は、全く必要無いのです。
何かを悪者にすると、誰かに悪者にされます。
皆が言ってるから…人に言われたから…で選んではいけないのです。
不動産屋や赤の他人の意見は、全く嘘とは言いませんが、話半分くらいで聞いて構わないと思います。
皆が良いと言ってるから?悪いと言ってるから?
好きも嫌いも、環境を選ぶのは自分自身です。
案外住めば都かもしれませんよ?
躊躇する理由なんてありません。
あなたがなりたいと思う理想の自分が住むべき場所に身を置くことこそが、夢を叶える近道になるでしょう。
自分の城は、自分の土地にしか建てれないのです。